世界規模でCO2排出量削減が急務となる中、自動車業界は電動化を推進し、航続距離延長のために車体の軽量化に取り組んでいます。アルミは比重が鉄の約３分の１と軽く、早くから鉄鋼製自動車部品の代替材料として注目されてきました。しかし強度が要求される部品では、日本で普及しているA6061など6000系のアルミ合金は強度に限界があり、高強度を目指してジュラルミンを検討すると、その高コスト・加工性の悪さ・応力腐食リスクなどが障害となり、アルミ化が思うように進んでいないのが現状です。

• 「A96010S」（商品名：シナル400）とは、アメリカUNS規格A96010Sをベースにして、中国の日系メーカーが開発した押出加工用の高強度アルミ合金です。
• 部品強度を維持したまま部品の軽量化とコストダウンを同時に実現します。
• 自動車向けでは防振ゴム（ゴムブッシュ）のINNER PIPEなど、主にサスペンションやシャシーで用いられる中空部品に使用されており、日本のOEM殿でも5年以上の量産実績があり、採用数が急拡大しています。
• 6000系なので加工性が良好で、様々な形状に廉価で押出加工できます。応力腐食割れのリスクも低く、過酷な環境下でも安心です。
• 素材から押出までのすべての加工工程が中国で完結しており、高いコスト競争力をお約束します。

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